香取市
国宝、重要文化財や200点以上の国・県指定文化財を所蔵・所有する香取神宮と国宝に指定された資料を展示する伊能忠敬記念館を巡るコースです。
12分25秒
香取神宮は、古くより軍神として信仰され、歴代の武家政権からも武神として崇敬されました。
本殿・拝殿(現祈祷殿)・楼門などの主な建物は、徳川五代将軍綱吉が造営しました。また、香取神宮のシンボル的な楼門の額は海軍大将・東郷平八郎の筆であり、現在も武道分野からの信仰が篤い神社です。
江戸時代には、鹿島神宮・香取神宮・息栖神社の「東国三社巡り」は、「お伊勢参りのみそぎの三社参り」と呼ばれるほど篤い信仰を集めた旅でした。伊勢へのおかげ参りより身近にできる北総地域への旅、成田山新勝寺、香取神宮、銚子磯めぐりと、陸路を歩き、船旅を楽しむ旅が人気となり、木下茶船(きおろしちゃぶね)に揺られて旅する香取神宮は、江戸庶民のささやかな贅沢となりました。
本殿、楼門が重要文化財となる他、境内の多くの建物が県・市指定文化財です。また宝物の「海獣葡萄鏡」は県内工芸品として唯一国宝の指定を受けています。
39分56秒
物資の流通により江戸を支えた佐原河岸。小野川右岸の商家伊能家の10代当主伊能忠敬は、名主として佐原の繁栄に尽力しました。忠敬は、50歳で隠居し、後に江戸に出て、天文学・測量術等を学び、1800年から1816年までの10次にわたり日本全国の測量を行い、その成果は「大日本沿海輿地全図」(合計225枚)および「大日本沿海実測録」(全14巻)として忠敬の死後、1821年に完成し幕府に上呈されました。
1分10秒
佐原村本宿組の名主を務め、酒造業や米穀売買などを家業としていた伊能家。現在は、この地に正門・店舗・土蔵・書院が残ります。