香取市
香取神宮は、古くより軍神として信仰され、歴代の武家政権からも武神として崇敬されました。
本殿・拝殿(現祈祷殿)・楼門などの主な建物は、徳川五代将軍綱吉が造営しました。また、香取神宮のシンボル的な楼門の額は海軍大将・東郷平八郎の筆であり、現在も武道分野からの信仰が篤い神社です。
江戸時代には、鹿島神宮・香取神宮・息栖神社の「東国三社巡り」は、「お伊勢参りのみそぎの三社参り」と呼ばれるほど篤い信仰を集めた旅でした。伊勢へのおかげ参りより身近にできる北総地域への旅、成田山新勝寺、香取神宮、銚子磯めぐりと、陸路を歩き、船旅を楽しむ旅が人気となり、木下茶船(きおろしちゃぶね)に揺られて旅する香取神宮は、江戸庶民のささやかな贅沢となりました。
本殿、楼門が重要文化財となる他、境内の多くの建物が県・市指定文化財です。また宝物の「海獣葡萄鏡」は県内工芸品として唯一国宝の指定を受けています。
建造物
社寺・仏閣
日本遺産