成田市
一切経堂は、1722年に建立されたもので、大工棟梁は、常陸国羽黒の桜井政信、小幡村小兵衛政重です。この建物は、銅板葺の宝形造で、棟には火焔宝珠がつき、正面には唐破風つきの向拝があります。向拝柱は、几帳面取りの角柱で菱形の彫刻を施し、水引紅梁を架け、柱上には和様連斗をおき軒桁を支えています。開口部は正面と左右側面の3ヵ所であり、ここに双折棧唐戸を付けています。また他の柱間には腰貫の上に火頭窓を付けています。火頭窓4面には、それぞれ中国の故事をもとにした彫刻が施されていましたが、隣にあった第一額堂の焼失の際に類焼してしまいました。堂内には、回転式の輪転経蔵があります。
建造物
日本遺産