成田市
昭和59年(1984年)に建立。真言密教の教えを象徴する塔である。総高は58mで、1階は成田山の歴史展、写経道場各種受付がある。2階の明王殿には、大塔の御本尊不動明王、四大明王、昭和大曼荼羅、真言祖師行状図が奉安されている。きらびやかな色彩の世界が広がる明王殿は、仏教の世界を表わしている。中央に奉安された不動明王を囲むように4体の明王が激しい怒りの表情で立っている。極彩色で彩られた格天井や柱の美しさは目を見張るものがある。その色彩から発せられる力強いパワーを感じることだろう。これらは弘法大師が伝えた密教の世界観を、誰もがわかるように表現したものであり、また多くの仏教寺院において、創建当時の伽藍は、このような極彩色にあふれるものであったといわれている。密教の世界と古の極彩色の色彩美を肌で感じることが出来るだろう。
社寺・仏閣