新勝寺光明堂

成田市

重要文化財（建造物）
光明堂は1701年に建立されたものである。新勝寺の本堂は、新しい本堂を建立する時に移築し再利用されてきたが、最初の本堂が現薬師堂となり、二代目は光明堂、そして三代目は釈迦堂となっています。光明堂は、安政年間（1854～1860）に新本堂（現釈迦堂）の建立にあたり移築され、1964年の大本堂建立の時に現在地へ移された。堂内には本尊の大日如来を中央に、脇侍として不動明王・愛染明王が安置されています。
　建物は朱漆で塗られ、桁行5間（約9m）、梁間5間で、入母屋造、桟瓦葺です。組み物は三手先を詰め組とし、軒は2軒の繁垂木としています。
　安政年間の移築の際に、回り縁と前2間通の外陣部の床を取り除いて吹き放しの土間としており、この時に彫刻装飾が付け加えられたと思われます。後部3間通は内陣で、中央3間は畳敷き祭壇で化粧天井です。軒支輪の波百体や、長押の上の欄間の動植物の透かし彫りがあります。
　全体に建立当初の構造がよく残され、江戸時代中期の密教寺院の建物として貴重なものです。

建造物

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